LFHC:病院だより2021.09.21
患者統計
8月の来院患者数は2,141名、入院患者数221名、新生児患者数66名、救急患者数982名でした。
8月1日~7日は、1990年にユニセフとWHO(世界保健機関)により定められ、世界各地で様々なキャンペーンが実施されてる、World Breastfeeding Week(世界母乳育児週間)でした。このキャンペーンに合わせ、ラオ・フレンズ小児病院(LFHC)のエントランスにWorld Breastfeeding Week(世界母乳育児週間)のバナーを飾り付けて母乳育児の重要性や関心を高めてもらえるための取り組みを実施しました。
バナーの下での記念撮影に集まった看護師、栄養士、放射線技師、アウトリーチチーム、ドライバー、広報/開発チーム、機器メンテナンス技師、総務チーム。みんなとてもいい笑顔です。各部署のスタッフ一丸となって取り組みました。
また、『授乳』に関して知ってもらう、関心を持ってもらうために、外来病棟入口の扉には授乳についてのポスターを掲示しました。
LFHCの授乳室建設費用を募るクラウドファンディングも同時期に開始となり、キャンペーンに向けて、栄養士のブンマークから動画が届きました。動画の中で、ラオスの現状やLFHCの取り組み、授乳室設置に向けての声を皆さんへお届けすることが出来ました。動画はこちらからご覧いただけます。
こうした活動は院内にとどまりません。アウトリーチチームは、ルアンパバーンから2時間ほど離れた山の中の小さな村を訪問し、授乳中のお母さんやこれから出産を控えたお母さんを対象に『母乳育児』についてのセッションを行いました。
ラオスでの妊婦検診はまだまだ定着していない部分がありますが、写真に写っているお母さんたちは「行ったことがある」と言っていました。しかし、そこでは妊娠期の栄養や運動などについての説明のみで、授乳や育児についての情報は提供されなかったそうです。そこで、栄養士のSoulee(写真左)の出番!授乳や産後の食事についてフリップチャートを使い、詳しく説明をしました。3人のお母さんたちからはたくさんの質問があり、疑問に思っていたことが解消されたようです。また、新しい情報も得ることができ、とても喜んでいました。最後に使用したフリップチャートの縮小版を一人ずつに渡して村を後にしました。お母さんたちがずっと抱えていた疑問に答えられたこと、知るべき大切なことを伝えられて、とても良かったなと思います。
こうした院内外での啓発活動が、地域の方々の生活に少しでも役立つものとなれば嬉しいです。
▼新型コロナウイルス感染症の進捗
新規感染者:371名、感染者総数:19,185名
首都ビエンチャンンにおけるロックダウン措置開始
*在ラオス日本国大使館:9月19日時点のデータ