フレンズJAPANブログ

岩手県陸前高田市について2021.09.30

こんにちは。清泉女子大学2年の翁慧美です。

学生ブログ9月号は、岩手県陸前高田市について書かせていただきたいと思います。

このテーマを選んだ理由は、私が大学のフィールドワークの一環として陸前高田市について学んでいるためです。

 

まず、陸前高田市について説明します。陸前高田は岩手県の東南端にある、水産業や農業が盛んな市です。雪が少なく、温暖な場所でもあります。また、海がとても綺麗でマリンスポーツも人気です。

 

皆さん、陸前高田と聞けば真っ先に思い浮かぶのは「東日本大震災」ではないでしょうか。そこで陸前高田市が被った被害状況についてお話していきます。

 

陸前高田市の3月11日の本震の震度は、6弱とされています。気象庁によると震度6弱は立っていることが困難になり、壁のタイルや窓ガラスが破損、落下することがあるそうです。2014年(平成26年)5月31日時点で、陸前高田市内の死者は1556人、行方不明者は207人に上ります。また、津波も押し寄せ、その高さは広田湾では18.3mにのぼったことが記録されています。これは、ビル約5~6階相当の高さになります。(データ:2020年度陸前高田フィールドワーク報告書より)

 

東日本大震災から今年で10年が経ちました。今の陸前高田市の状況は、新しい建物が建ち、仮設住宅はなくなりました。今では震災による課題がまだまだ残る中、安心して暮らしやすい「すべての人にやさしいまち」を目指し奮励しています。

 

私はフィールドワークの一環で、今年の9月にオンライン交流会をしてきました。震災語り部の武蔵裕子さんから震災直後の状況、美談だけではない話、葛藤や想い、防災意識の大切さなどのお話を伺いました。特に印象深かったのは美談だけではない話です。確かに感動的な話をメディアでは大きく取り上げています。しかし、本当は美談では語り切れないほどの大変な思いをしてきていると聞き、生きることの大切さを感じました。今回震災を生き抜いてきた武蔵さんからお話を聞き、生きていることが当たり前という考えではなく、これからは1日1日を大事に生きていこうと思いました。

 

今回のブログでは陸前高田市について書かせていただきました。私は陸前高田市について勉強してきて多くのことを学びました。その中で一番は、今を見る大切さです。陸前高田と聞けば悲しい、マイナスなイメージを思い浮かべがちです。しかし、マイナスなことだけでなく、奇跡の一本松、お祭りなどの多くの観光スポット等、プラス面が多くあります。また、2019年7月、陸前高田市は岩手県内で初めて「SDGs未来都市」に選定されました。「SDGs」とは、2030年までに持続可能でより良い世界を目指す国際目標のことで、全部で17の目標があります。「SDGs未来都市」は、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた優れた取り組みを提案した自治体に贈られるものです。SDGsについてはこちらに詳しく書かれています。

 

私は多くの人たちからお話を聞くうちに陸前高田が好きになりました。今年で10年を迎えましたが、この先の10年はより多くの人が陸前高田市に住みたいと思えるような“まち”になったらいいなと思います。

 

インターン生として関わらせていただいたフレンズでは、東日本大震災・被災児童支援として2013年に「ピースアート」展と題したチャリティイベントを開催。支援したいとの申し出があった方に信頼できる支援団体を紹介したり、事務局に届いた義援金を信頼できる団体に寄付したりするなど、後方支援活動を行っていました。今回の陸前高田のフィールドワークをきっかけに、こうしたフレンズの当時の活動についても知ることが出来て、良かったです。詳しくはこちらに記載されています。

 

今回初めてこうした形でブログを書かせていただいたので読みにくかった点もあると思いますが、ここまで読んで下さりありがとうございました。このブログでは、陸前高田市のほんの少ししか触れていません。しかし、このブログを読んで陸前高田市に興味が湧いてきた方がいらっしゃれば、とても嬉しいです。

 

2021年9月

翁 慧美

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