フレンズJAPANブログ

学生ブログスタート2021.04.29

はじめまして、東京女子医科大学6年の小松恵と申します。

この度、フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANの学生ボランティアとしてブログを書かせていただくことになりました。

 

私は現在医学部の6年生として国試の勉強をしながら、病院実習を行っています。学生医として指導医の元、医療行為を行うだけでなく、患者さんの問診をとらせていただいたり、ベットサイドでお話をお聞きしたりして日々勉強しています。医学知識の少ない患者さんと、病気や怪我のスペシャリストで豊富な知識を持つ医師の間の立場に立つと、いくつか面白いことが見えてきました。

 

例えば、同じ病気でも患者さんが困っていることと医師が問題視していることが異なる場合もあるということ。私が担当させていただいた患者さんに全身の倦怠感と足の紫斑(紫色の小さなあざ)が気になると訴えるA子さんという方がいらっしゃいました。A子さんは短いズボンやスカートを履いた時に紫斑が見えてしまうことに抵抗を感じており、紫斑が増えてしまった日はとても落ち込まれていたご様子でした。

 

一方、医師はA子さんの腎臓の状態を心配し、様々な検査を行っていました。A子さんご自身は腎臓の病気の自覚症状がほとんど無かったので、長期間の入院の必要性が理解できず、また1番気になっている紫斑がこれから無くなるのかも分からず不安でいっぱいでした。私は見た目の問題で紫斑がとても気になるA子さんの気持ちも分かりましたし、紫斑はあくまで病気のサインであり腎臓に病気が潜んでいるのではないかと疑い検査を急ぐ医師の気持ちもよく分かりました。A子さんを担当させていただく中で、学生医が出来る医療行為はとても少ないですが、専門家と非専門家の狭間である学生だからこそ患者さんの気持ちに寄り添い、医師の考えも理解できる貴重な存在なのではないかと思いました。

 

これは医学生に限っただけの話ではなく、あらゆる分野で専門家を目指して勉強している全ての学生に当てはまると思います。専門性を突き詰められていないからこそ、本当に人に求められていることがクリアに見えてくることもあります。このブログではそんな専門家と非専門家の狭間である学生が、読者の皆さんと共に学び共に成長できるよう、分野にとらわれずインタビューやディスカッションを行い、感じたことをまとめていこうと思います。

 

テーマは「世界を知る」です。「世界」は文字通り、日本だけでなく海外という意味もありますが、自分の専門分野、私なら医学、だけでなく他分野という意味の世界もあります。

 

フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANは、写真家の井津建郎氏が、アンコール遺跡群撮影のためカンボジアを訪れた際、2ドル払えないために、治療も受けられず、ただ死を待つだけの女の子とその父親に出会ったことがきっかけで1996年に誕生した団体です。

 

医療とは無縁だった彼が何かできることはないか、と思い悩んだことが縁となり、写真という世界から医療という世界に導かれたのです。現在もフレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーの名の通り、多くの職業の垣根を越え、また国境を越え、スタッフ、ボランティアそれぞれが自分のできることを行い、共に同じゴールを目指して活動しています。

 

最近では旅行会社さんとコラボ企画を行い、ラオスやカンボジアなどの珍しい文化を紹介したり、チャリティマラソンを行いスポーツを通して募金を募ったり、ますます世界が広がっています。

 

この学生ブログでも様々な分野を学ぶインターン生に協力してもらい、広い世界で今何が起こっているのか、自分たちには何ができるか皆で考えていきたいです。

 

これからどうぞよろしくお願い致します。

 

2021年4月

小松 恵

 

 

 

 

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