【患者さんエピソード】Yalaちゃん(仮名)2025.05.12

ラオ・フレンズ小児病院(LFHC)には一般外来に加え、専門的なケアを必要とする患者さんを対象とした専門外来を5つ(障がい児クリニック、サラセミアクリニック、腎疾患クリニック、てんかんクリニック、骨疾患クリニック)曜日に分けて実施しています。
今回は腎疾患クリニック(ラオスで多くみるネフローゼ症候群の患者さんを主に対象としたクリニック)に通うYalaちゃん(仮名)のエピソードをお届けします。
Yalaちゃん(仮名)は、腎疾患クリニックに通う患者さん。お父さんと、検査技師であるLaeから生活の質を変えるために、家庭用尿検査キットの使い方を教わることに。Yalaちゃんは慢性腎疾患があるため、簡単な尿検査を受けるためにLFHCの腎疾患クリニックを受診しなければならず、毎週片道4時間かけて来院していました。つまり、数分の検査を行うために、なんと・・・往復8時間の時間を使っていたことになるのです!
このような簡単な検査は、医療先進国では日常的なことと思われますが、資源が限られている開発途上国では大きな課題となります。またこれらにかかる費用は、家族の経済的負担にも繋がっています。費用が捻出できずに治療を諦めてしまうケースも少なくはないからです。
YalaちゃんはLFHCからのサポートを受け、尿タンパクを自宅で検査することができるようになり、学校へ行ったり、家族とともに過ごしたり。子どもらしく生きる時間を取り戻すことができるようになりました。
LFHCでは患者さんが必要とするケアを諦めてしまわないように、できる限りのサポートを行っています。