活動レポート

退院後の患者さんの元気な姿2024.06.01

ラオス
子どもたちが元気でいることは、スタッフにとってかけがえのないこと。ラオ・フレンズ小児病院(LFHC)では患者さんを我が子のように大切に思い、ケアにあたっています。
 
皆さん、カズ・トンシーちゃんのこと、覚えていますか?
 
出生時の体重はわずか994グラム、呼吸は弱く、心拍数も低い状態で搬送された赤ちゃんです。お母さんは産後数日後に亡くなっていて、みんな悲痛の中にいる状況でした。LFHCに緊急搬送されたトンシーちゃんは、数週間にわたりLFHCスタッフから医療面だけではなく愛情面でも大切にケアを受けました。これは私たちスタッフが大切にしているCompassionate care(質の高い心のこもったケア)、我が子のように大切にケアを提供するという現れです。スタッフみんなの想いと手厚いケアにより、トンシーちゃんの様態は回復していきました。
 
LFHCで受けたケアに感謝し、トンシーちゃんの家族は娘の名前をLFHCアウトリーチディレクターでもある代表・赤尾和美の名前から1文字をとり、カズ・トンシーと改名しました。
 
退院してから4年、トンシーちゃんの様子を見に赤尾が自宅を訪れました。そこには、満面の笑顔で幸せそうに活発に走り回る女の子、カズ・トンシーの姿がありました。こうした光景は、私たちがなぜ日々このような活動を行っているのか、その意味を私たちに思い出させてくれます。
 
LFHCが開院し、この9年(10年)で培ってきたものは多く、こうしてLFHCでケアを受けた子どもたちが元気に健やかに育っていることをとても嬉しく思います。
 
子どもたちが健康で元気に未来を歩んでいけるように、小さな命に寄り添い、心のこもった質の高いケア(Compassionate care)をこれからも提供していきます。
 
▼カズ・トンシーの物語(動画)はこちらから
 
 

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