課題
“使われない医療、使えない医療”
ラオスでは肺炎や下痢、栄養失調等、予防や治療のできる病気で亡くなるケースも珍しくありません。子供の栄養失調の割合は高く、貧しさゆえに、子供の病気が分かっても、治療をしない選択をする親もいます。
さらに、脆弱なインフラと山岳の地形が、そこに住む子供たちや家族の医療へのアクセスの妨げになっています。少数民族の多くが住む山岳地帯では、季節的な食糧不足、自然災害、乳幼児や幼児の摂食習慣の乏しさ、単調な食事等が原因で、慢性的な栄養失調を引き起こしています。
ラオスにある既存の病院や保健センターも、医療設備の不足や、医療従事者の医療倫理と技術の不足等により、十分な医療を提供できるとは言えません。
ラオスの現状ユニセフ「世界子供白書2019年」より
※新生児及び5歳未満児死亡率は、出生数1,000人あたりの死亡数
※妊産婦死亡率は、出生10万人あたりの死亡数で、当該時期に妊娠関連の原因により死亡した事例が対象。
プロジェクト概要
2015年にラオスのルアンパバーンに、ラオ・フレンズ小児病院(LFHC: Lao Friends Hospital for Children)を開院。
院内の診療はもちろん、院外でも病気経過観察や予防活動を実施しています。
将来的にラオス人の手で病院を運営できるよう、人材育成にも力を注いでいます。
ラオ・フレンズ小児病院(LFHC: Lao Friends Hospital for Children)
ボランティアを募集しています
ラオ・フレンズ小児病院では、必要な技術や知識を持ち、ラオス人スタッフを英語で指導してくださるボランティアを随時募集しています。
詳しくは、現地ボランティアをご覧ください。
このプロジェクトの取材記事
- JAMMIN「我が子のように、家族のように。思いやりの心で接する質の高い医療を地域に根付かせ、
アジアの子どもたちに届ける」( 2022年12月 ) - JAMMIN「発展途上国の子どもたちに、医療支援を通じ根本的な問題解決の道を」( 2019年5月 )
- オルタナ「『身体だけでなく生活環境も診断』途上国の医療支援」( 2019年5月 )
- アセナビ – ASEAN WORK NAVI –ASEANで働く「自分の感覚を磨けば相手の声も聞くことができる。
ラオスで医療活動・自立支援を行う赤尾和美さん」( 2018年3月 ) - 「杏林大学新聞 第19号 卒業生リレー 『異文化・異医療』」( 杏林大学 / 2018年3月 )
- ジャラス「Act Against AIDS『THE VARIETY』に感謝!
フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPAN代表 赤尾和美さんインタビュー」( 2017年7月 ) - トジョウエンジン【VOYAGE特集】
「なりたくなかったはずの看護師に。いつも私に刺激を与えてくれる途上国の医療の現場とは」( 2016年6月 )