お知らせ

年末のご挨拶2020.12.30

皆さま

 

今年もアッという間に年末のご挨拶をする時期になりましたが、この1年は世界中の全ての人びとにとって特別な年となったのではないかと思います。

 

ラオスでは3月24日に初めてのコロナ感染者報告が発表され、国中に緊張感が走りました。ラオ・フレンズ小児病院でも感染対策のためのスタッフトレーニングや度重なる保健局とのミーティングを行い、厳重な感染予防態勢で備えました。ラオス政府は、初感染者発表の以前から厳しい国境封鎖と、国内の移動を制限するロックダウンを実施したことでどうにか現在も市中感染がない状態で食い止めています。ラオスのように手洗いの水の確保が難しく、医療が脆弱な国において市中感染が発生してしまえば、感染拡大の速さと医療崩壊は日本の比にはならないのではないかと思います。

 

ロックダウンにより、ラオス人スタッフへの人材教育に貢献してくださっていた海外からの専門家は全員が帰国を余儀なくされ、院内では長期駐在の専門家が数名残るのみとなってしまいました。そのため、院内教育プロジェクトが滞ってしまうことになってしまいました。

この状況で頑張ってくれたのがシニアのラオス人スタッフでした。専門家に代わって突然に大きな責任を担うことになってしまい、最初は少し戸惑いもあったかと思います。しかし、その後の成長は目を見張るものでした。自信もつき、業務の中にゆとりすら感じられるようになりました。

 

現地ばかりではなく、日本の事務局にも影響はありました。予定していたチャリティ・イベントは国内ばかりでなく現地でも中止せざるを得ず、病院の運営を支える財源の確保が厳しくなりました。しかし、そんな時に温かいお言葉やご支援をたくさんいただいたことで、毎日来院する子供たちのために病院を閉めてしまうことはできない責任の大きさを改めて実感し、奮起することができました。事務局では、新たなイベントの可能性を探り、初のオンラインイベント(At-Home チャリティ・イベント)の開催、急遽クラウドファンディングを企画・実施、オンライントークイベントの開催などたくさんの初挑戦に挑むことができました。また、この期間中にウェブサイトもリニューアルすることができました。

 

多くの躓きをその後の成長や発展につなげることができたことは、私たちが「今こうあるべき道」を歩んでいる証拠なのだと思います。おかれた状況に力んで戦うよりは、今できることを探りながらいることで、進むべき道へ自然に導かれるのではないかと感じています。来年もきっとたくさんの挑戦が待ち構えていることと思いますが、一つずつ丁寧に乗り越えていきたいと思います。来年も引き続き見守っていただけますようよろしくお願いいたします。

フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPAN

代表 赤尾和美

 

 

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