愛情さえあれば、
医師でなくとも誰もが、
国境なく人々の力になれる
私たちは、アジアの子供たちの健康を守るために小児医療支援を行うNGO団体です。団体名の「フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダー」は「国境なき友人」という意味です。“愛情さえあれば、医師でなくとも誰もが、国境なく人々の力になれる”ことを信じて名付けられました。
ちょっと長い名称ですので、「フレンズ」と呼んでください。
Takeではなく、
Giveもするべきではないか
私たちフレンズは、井津建郎という日本人によって設立されました。井津建郎はニューヨーク在住のカメラマンで「自分は“Take(撮る・もらう)”ばかりしている。“Give(返す・与える)”もするべきではないか」という強い想いのもと、フレンズを設立しました。
医師ではない井津建郎が、フレンズを立ち上げたのはある女の子との出会いがありました。
すべての子供たちの
健康を守る病院を
1993年、カンボジアを訪れていた井津建郎は女の子を抱きしめる一人の父親に出会いました。
女の子には治療が必要でしたが、たった2ドルが払えないために治療も受けることができず、井津の目の前で静かに息を引き取りました。
撮影のため何度も足を運んでいたはずのカンボジアで、井津は初めて、現地の医療事情を目の当たりにし、フレンズの立ち上げを決意したのでした。
ラオスやカンボジアで小児病院を設立
医療を提供し、現地に受け渡していく
私たちが設立した病院の特長は、質の高い心のこもった医療を提供する病院であること。そして、最終的には現地の人の手で運営する病院になることです。
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最初の活動地はカンボジアでした。1999年、シェムリアップに設立した「アンコール小児病院」は、2013年に念願の現地化を果たし、現在はカンボジア人スタッフが中心となって運営しています。
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2015年、ルアンパバーンに「ラオ・フレンズ小児病院」を設立。ラオスの子供たちの診療を行いながら、ラオス人スタッフの教育にも力を注いでいます。カンボジアと同様に将来的には現地化し、ラオス人の手で運営することを目指して活動しています。今、私たちが最も力を注いでいるのが、ラオスでの活動です。
世界中から集まった指導者が、現地スタッフを教育しています
- フレンズでは、現地スタッフの教育のために、世界中から指導者としてスタッフやボランティアを集めています。日本人の赤尾和美看護師も、ラオスでスタッフの指導にあたっています。
また、世界中の指導者から直接学んだり、海外での研修や学会に参加したりすることができるよう、病院の公用語は英語にしています。といっても、みんな最初は英語が苦手。院内で必修となっているレベル別の英語の授業を受け、日々の勤務で英語を使いながら、必死に英語と医療の両方を学んでいます。