LFHC:病院だより2021.03.18
患者統計
ラオ・フレンズ小児病院(LFHC)は先月2月11日に、開院6周年を迎えました。
来院患者数が増えることは、様々な症状を診ることになります。似たような症状もあれば、原因が特定できずに検査を繰り返すこともあり、各部門間の連携はとても重要になってきています。院外での活動が主なアウトリーチもそうです。退院後の経過観察が必要な患者さんを入院中からフォローアップし、訪問看護中に何らかの問題があればLFHCへ搬送し、院内のチームに託します。
院内外の活動が独立した活動と思われることもあるのですが決してそんなことはなく、すべてが繋がっている活動です。先日のNHK WORLD-JAPAN 『Side by Side』でアウトリーチチームの活動が放送されましたので、ぜひご覧ください。
▼こちらから▼
https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/tv/sidebyside/20210303/2037074/
LFHCは医療を提供するだけではなく、教育病院として、継続的に医師、看護師や医療従事者へ医療教育を提供しています。
▼ラオ・フレンズ小児病院の教育活動▼
https://fwab.jp/activities/education/
昨年は世界的な新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を受け、ラオス政府がコロナ感染の蔓延を防ぐために厳しい渡航制限を行ったため、海外よりLFHCスタッフへ指導する指導者としてボランティアで来てくださっていた医師や看護師、その他の専門家の皆さんが、急遽帰国されてしまいました。
専門家が不在の状況になりましたが、院内での医療教育は続けられています。LFHCの医療マネージャーとラオス人のシニアスタッフが様々な臨床のトピックについて教育を実施しています。左の写真は、チャイルド・ライフ・セラピストのKongmeng Sialee(写真左)が、子供が心地よいと感じる快適なポジショニングを示している様子です。
他には、以前ボランティアでラオス人スタッフの指導にあたって下さっていた皆さんが、検査の分析、栄養や薬学等のトピックについてオンラインセッションを行って下さっています。
また、医療部長のRathi Guhadasan医師によって立ち上げられた医師向けの小児科医育成プログラムも、中断されることなく行われています。このプログラムは新しいカリキュラムベースの内容になっていて、小児科専門医認定証を受けるまでの3年間のプログラムとして実施されているものです。
活動の柱である、「医療・教育・予防」。それぞれの活動を大切に、欠かすことなく、実施していきたいと思います。
▼ラオスでの活動▼