年始のご挨拶2022.01.25
新年が明けて1ヶ月が過ぎようとしています。もう12分の1が終わってしまい、せっかちな私は、今年のことを考えるより来年のことを考えなければと思うような気にもなってしまいます。
コロナ禍丸2年となり、少しずつ付き合い方が分かってきた感覚はありますが、新しい変異株の出現は未知な部分が多く、今後もしばらくはウィルスと人間の追いかけっこになりそうですね。
昨年はこのような先が見えにくい状況で実感したことがあります。それは、「どんな状況でも診療する手を止めるわけにいかないのだ」ということでした。
ラオス国内のコロナ感染が夏ごろから急拡大を始め、国内外にわたるロックダウン規制が敷かれました。一時的に人の移動が停止している中でも、医療ケアが必要な子どもたちが来院してきました。移動が規制されている時なので、症状が進んだ子や重症な子が多かったように感じます。治療とケアの後に笑顔で帰って行く子もいれば、中には亡くなってしまった子もいました。私たちが診療の手を止めてしまえば、笑顔で退院できた子もそうはなっていなかったかもしれません。残念ながら亡くなってしまった子の家族が何もできなかったと心を痛めることになっていたかもしれません。ニーズがある限り、私たちは医療を提供し続けたいと思っています。
コロナ感染に限らず、今後もいろんなチャレンジがやってくると思います。たくさんの山を越えながら、将来ラオス人による運営を目指すハンドオーバーへ向けて、具体的な前進が始まりました。今年はその大きな一歩の年となりそうです。
引き続きラオスの子どもたちの笑顔とスタッフの成長を温かく見守ってくださると嬉しいです。
フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPAN
代表 赤尾和美