年末のご挨拶2021.12.30
皆さま
今年は、新年から色々な不安を抱えながらスタートしましたが、皆さまのご支援のおかげで12月を迎えることができました。ありがとうございます。昨年の今頃はコロナとのお付き合いも春くらいまでかなと楽観視していたことを思い出しますが、とんでもないことでした。ワクチンの効果が出てきたようで日本国内では落ち着いてきたことにホッとしたのもつかの間、ラオスでは、夏くらいからコロナ感染拡大が悪化してしまいました。院内での感染も発生したことでスタッフの緊張もかなり高まり動揺が見られました。その後も日々感染者数は高止まり状態であり、院内でも気が抜けない時間が続いていますが、シニアスタッフを中心にして常時変わる状況に対応しています。
院内では常に感染予防のための予防衣をフル装備で常時着用していますが、日中30℃を超える気温の中ではサウナのようでした。幸い12月は気温が下がりスタッフもホッとしていますが、それでもかなりの圧迫感を感じ1日の終わりの疲労感は大きくなります。ルアンパバーン県立病院に設置されたコロナ感染症病棟には小児の患者さんも常時入院するようになり、当院から医師と看護師が常駐することにもなりました。1週間病棟から出られず連続勤務となる状況はとてもストレスフルですが、頑張って元気に働いてくれています。
コロナ禍の長期化は人々の心へも影響があったように思います。日本からのニュースでは、痛ましい事故や事件が後を絶ちませんし、心に苛立ちを抱えている人も増えているように感じます。怒って暮らしても、泣いて暮らしても、笑って暮らしても一生は一生。ならば笑顔でいようと努めるようになりました。
そんな不安定な状況にも関わらず、今年もフレンズへはたくさんの温かい応援が届きました。そのおかげでラオ・フレンズ小児病院は、のべ2万人(12月22日現在)の子どもたちへ医療提供することができました。応援してくださる皆さんからの真心が、ラオスの子どもたちとその家族に笑顔をもたらしています。フレンズに信頼を寄せて託してくださっていることに心より感謝し、その気持ちを胸にこれからも一歩一歩進んでゆきたいと思います。来年もどうぞよろしくお願いいたします。
フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPAN
代表 赤尾和美