お知らせ

年末のご挨拶2024.12.30

2024年は、新年から震災のニュースで不安なスタートとなってしまいました。ニュースの映像で心が痛み、被害を受けられた皆様の一日も早い復興を祈っておりました。そして、復興のために頑張っている方々の姿を見るたびに、私自身が大きな勇気をもらい日々の活動の力となりました。

 

今年も皆様のご支援のおかげで1年を終えることができますこと、心より感謝申し上げます。1年はアッという間に感じますが、出来事を振り返ると随分と昔の出来事のような気もしてきます。今年の注目すべき出来事は、『専門外来の充実』ではないかと思います。専門外来は今年のクラウドファンディングでもご支援をお願いしたプロジェクトです。実は専門外来のスタートは、2017年に始まっていました。

 

当初はサラセミア(遺伝性の血液疾患)と障がい児クリニックのみでしたが、その後、他の疾患でも専門外来を作る必要性を感じ、骨疾患、腎疾患、てんかんの専門外来を新たに開始しました。専門外来では、その場限りでない医療の提供により、疾患を長期に渡り管理し、早期回復、治らない疾患でも悪化させないことを目指します。人間関係の構築も含め、継続的かつ長期的にかかわることで、遠い医療が近づくようにという思いがあります。今後は、悪性疾患やHIV感染症などへのニーズもあり、患者さんとご家族が安心して医療にかかることができるようになる一つのステップと考えています。

 

もう一つ注目すべき出来事は、患者さんと家族のための宿泊施設が完成したことです。これまで入院患者さんの家族は病床で患者さんと一緒に寝泊まりするか、病院前の待合所や通路にゴザを敷いて過ごされていました。しかし、環境としてはあまり良いものではありませんでした。特に雨期の強い雨風では、吹き込む雨を避けることができないこともありました。その現状を目の当たりにした支援者さんから、宿泊施設を建ててはどうかと提案していただきました。ルアンパバーン県立病院への建築申請手続きと実際の建築期間で2年近くの時間が経過しましたが、やっと完成し、既に運用を開始しています。安心して治療に専念できるような院内環境を整えることも、フレンズが目指す“Compassionate care”の提供の一つだと思っています。

 

毎年少しずつですが発展し続けることが大切だといつも思いますが、今年もこのような嬉しいご報告ができることをとても嬉しく思います。

 

そして、最後にもう一度お伝えしたいのは、皆様への感謝です。

今年も多くの方々が引き続き、また、新たにフレンズを見つけ、サポートをしていただきました。皆様からのご支援なしでは、フレンズは活動を継続することができませんでした。そして、皆様の力が、ラオスの子どもたちとその家族へたくさんの笑顔をもたらすことにつながっているということを改めてお伝えしたいです。ラオスから遠く離れた日本でも、現地の笑顔を見ていただけるよう、今後も現地からの報告を随時お送りできるよう頑張ります。来年はどのような年になるでしょうか。楽しみにしていてください。

 

皆様にとって穏やかな年末年始でありますようにお祈りしております。

 

フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPAN

代表 赤尾和美

 

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