洪水被害に関して2024.09.19
日本のニュースでもベトナム、ミャンマー、ラオスの洪水の画像が流れているようで、多くの皆さんより、被害についてのお問い合わせをいただいております。ご心配いただきありがとうございます。皆さんからの励ましに、元気づけられ、院内のスタッフへも皆さんからの温かいお言葉をシェアいたしました。
ラオスでは、台風の上陸はなかったものの、9月8日から10日にかけて激しい雨が降り続けました。メコン川の水位が徐々に上昇し、相まって、上流でのダムの放出により、水位が更に上昇することになりました。
私が担当する訪問看護は地方の村々にある患者さん宅へ診療に行きますが、途中、がけ崩れで道路が寸断していたり、水位上昇で橋が濁流に覆われてしまったりという状況で、引き返さなければならない日がありました。
ルアンパバーンの中を流れるメコン川、カン川沿いでは浸水があり、町の中でも支流周辺では多くの家が床上浸水をしていました。ビエンチャンでは更に広範囲での水害があったと聞いています。
幸い病院は今回の洪水の影響はなく、通常業務を継続することができました。しかし、道路事情のせいか、外来の患者数が減少し、病院へ来るべき子が来られていないのではないかと気になる日々が続いていました。被害にあった地域には、当院スタッフの自宅もあり浸水の写真を見せてくれました。
ただ、スタッフが細かに説明してくれましたが、その話を聞いて、たくましいなと実感です。日頃そこまで電気に頼った生活をしていないということがあるせいか、サバイバル能力が高く、冷静に対応していることにはとても驚きました。今日の天気予報では、次の台風がラオスへ向かっているようで、今週末あたりにまた雨が増えそうです。完全に復旧する前に次が来ているのは、かなり心配ですが、これ以上被害が広がらないことを祈るばかりです。
フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPAN
代表 赤尾和美