ラオスの概要 活動について

ラオスは国土の約80%が山岳地帯という特異な地形を持つ、東南アジアで唯一海に面していない内陸国で、日本の2/3程の国土に約649万人(千葉県の人口と同じくらい)が生活しています。GDPは約169億米ドル。これはタイの5%以下でしかなく、ASEAN諸国の中では貧しい国の一つです。
中国やタイ等発展を続ける国々と隣接していながら、基本的なインフラや教育制度、医療体制は未だ整っておらず、一歩町を外れると舗装されていない山道が続き、医療や教育へのアクセスの妨げになっています。

ラオスには町全体が世界遺産に登録されているルアンパバーンという美しい町があり、私たちが設立した「ラオ・フレンズ小児病院」は、このルアンパバーンにあります

ラオス人民民主共和国 概要

人口 約649万人(2015年、ラオス統計局)
首都 ビエンチャン
面積 24万平方キロメートル(日本の約2/3)
公用語 ラオス語
民族 ラオ族(全人口の半数以上)など、計50民族
民族 仏教
寿命 65.8歳(2016年WHO)
政治体制 人民革命党による一党支配体制
季節 熱帯モンスーン気候(雨季5~10月、乾季11~4月)
一年を通して高温多湿、4月は最高気温が40度以上になることもある
雨季は朝晩の気温差が激しいこともある
アクセス 日本からの直行便はなく、タイやベトナムで乗り換えて8~9時間
産業 サービス業(GDPの約42%)、農業(約17%)、工業(約29%)。(2016年ラオス統計局)
GDP(名目) 約169億米ドル(2017年ラオス中央銀行)
一人当たりGDP 2,472ドル(2017年ラオス中央銀行)
主要貿易品目 輸出 : 電力、金、銅・銅製品(2017年ラオス商工業省) 輸入 : 車両、機械類、燃料(2017年ラオス商工業省)
在留邦人数 863人(2017年10月現在 在留届ベース )
在日ラオス人数 2,785人(2018年6月入管発表)

出典 :

外務省ホームページ  https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/laos/data.html
外務省ホームページを加工して作成 (最近のラオスの情勢>1内政>概要)  https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/laos/kankei.html
外務省ホームページを加工して作成 (世界の医療事情>ラオス>4衛生・医療事情一般)  https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/asia/lao.html

ラオスの医療について

ラオス政府保健部門 組織体制

ラオス政府の保健部門は、保健省大臣を筆頭に11の局に分かれています。

参考 : WHO Overview of Lao Health System Development 2009-2017

ラオスの医療教育体制

ラオスには公立の医療施設が約60件、保健センターが約1,050件あります。私立の診療所や病院、軍病院等を加えると、約2,300件の医療施設がラオス人の健康を支えています。(WHO 2017年統計より)
しかし、ラオスで医療を学べる学校はごく限られ、医学部が置かれているのは首都ビエンチャンのラオス保健科学大学のみ、看護学校はわずか7校です。薬剤師、理学療法士、臨床検査技師になるための専門知識も、ラオス保健科学大学でしか学ぶことができません。栄養士やチャイルド・ライフ・セラピストになるための専門の学校に至ってはほとんどないのが現状で、研修や臨床の場で学ぶのが一般的です。
ラオ・フレンズ小児病院にはここにあげた専門職員がすべて在籍し、活躍しています。ラオス人に医療教育の場を提供することもまた、私たちの大きな役割の一つです。

ラオスの文化

  • ラオス料理

    ラオス料理は東南アジア料理の中でも辛さは控えめで、野菜をふんだんに使った料理も多く日本人の口に合うと言われています。主食は、「カオニャオ」と呼ばれる蒸したもち米です。旧フランス領であったことから、フランスパンが売られているのも特徴です。

  • ラオス語

    ラオス語はタイ語とよく似た言語で、表記もタイ文字とよく似ています。例えばラオス語で「こんにちは」は「サバイディ」、タイ語は「サワーディカ」、ありがとうは、「コープチャイ」と「コップンカ」。発音も意味も全く同じ共通の単語も、かなりの数あるようです。

  • シン(民族衣装)

    ラオスの女性の多くは、「シン」と呼ばれる美しい巻きスカートをはいています。正装の際には、「パービアン」と呼ばれる斜めかけのショールを合わせます。少数民族の多いラオスでは、他にも独自の美しい民族衣装が多くあります。

  • 新年(ピーマイラオ)

    メコン川流域に位置する国々のうち、タイ、ラオス、カンボジア、ミャンマーの4か国では、一番暑い4月の中旬に新年を迎えます。どの国でも、旧年の穢れを払い新年の幸運を呼ぶために水を掛け合うことから、日本では「水かけ祭り」と呼ばれています。

  • バーシー

    バーシーは、新年、結婚式、歓迎会等様々な節目に行われるラオスの伝統儀式で、祭壇を囲みながら祈祷師と共に健康や幸福を祈ります。出席者は綿の糸を手首に巻かれ、3日間は外すことを許されません。特に儀式の主役の両手首は何十もの糸で真っ白になります。

  • 世界遺産

    ラオスには3つの世界遺産があります。ラオ・フレンズ小児病院のあるルアンパバーンは、ラオス北部のメコン川沿いに位置する旧王都で、町全体が世界遺産に登録されています。

イベントEvent

活動レポートReport

  • 事務局のスタッフ等が、
    日々の活動の様子を
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  • 赤尾看護師が、
    ラオスでの活動の様子等を
    お伝えします

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