活動レポート

Doua Herくんのストーリー2022.08.13

ラオス

先月、ラオ・フレンズ小児病院(LFHC)では、重症病棟(HAU)にて、入院病棟から移ってきた重症の患者さん数名の治療を始めました。正式なオープンは10月のため、プレオープンという形ではありましたが、スタッフも必要な機材もすべて揃った状態での受入れ開始となりました。

 

今回、HAUで受け入れた最初の患者さん、Doua Herくんのストーリーをお届けしたいと思います。

 

Doua Herくんは、Phoukoun郡立病院から搬送され、5時間以上かけて私たちの病院へやってきました。Phoukoun郡立病院では、彼が生き延びるための治療を施すことができなかったのです。到着したときには、彼の容体は深刻で、敗血症とチアミン欠乏症(ビタミンB1欠乏症 Beri Beri)、肺炎と診断されました。

 

数日間入院病棟で過ごした後、新設されたHAUで治療を受けることになりました。これは、LFHCにとって歴史的で重要な出来事でした。

 

Douaくんは、呼吸が困難だったため、CPAP装置を装着。病棟チームによる手厚いケア、そしてBeriberiに効果的なビタミンB1の注射を受け、回復の兆候が見られるようになってきました!

 

HAUでの治療を開始してからDouaくんの状態はみるみる良くなっていきました。看護師は、経鼻胃チューブを使ってミルクを与え、まだ呼吸は困難であったものの、ゆっくりと確実に回復していきました。著しい回復の兆しが見えた数日後、Doua Herくんは無事に退院の日を迎えることができました。

 

重症病棟(HAU)では、Douaくんを救うことができたように、これからもさらに多くの子供たちの治療を行い、命を救ってきます。HAUの建設にご支援いただいたStone Foundation、そして必要な機器の購入費をサポートして下さった支援者の皆さまに心より感謝いたします。

 

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