ラオ・フレンズ小児病院へのご訪問に関して2022.05.02
平素はご支援を頂き大変感謝しております。
本日は、ラオ・フレンズ小児病院へのご訪問に関するお願いをお伝えしたいと思います。
先月、病院へ寄付を検討しているために病院訪問をしたいというお申し出があり、院長が対応いたしましたが、以下のような看過し難い事態が発生しました。
1. 当院では、プライバシー保護の観点等から、画像の撮影のみならず、音声の録音も許可しておらず、当日も撮影及び録音のお断りをさせて頂いた上で面談を許可いたしましたが、当院の外来部分の様子が無許可で撮影されYouTubeで公開されるという残念な事態が発生してしまいました。また、院長との会話内容も録音され、YouTubeにおいて無許可で公開されてしまいました。このように、病院内での音声やセンシティブな会話内容が勝手に録音されたり、患者さんの様子を無断で録音・撮影したりすることは、プライバシーの重大な侵害にあたり、法的にも道徳的にも到底許されることではありません。自身の権利を守ることができない子どもに対しての同様の行為に関しては、一層深刻な問題と考えています。
2. 小児病院という性質上、来院される方には、患者さんの安全確保の観点から所属をはじめ身元を明らかにして頂くことになっています。しかし、今回のご訪問者の方につきましては、院長から再三にわたり身元をお尋ねしましたが、明確なご回答を頂けませんでした。その結果、前記記載の極めて遺憾な事態が発生してしまいました。
3. SNSに掲載された内容は、言葉の理解不足により誤解を招く表現があり、また、病院へ観光客を呼び寄せるような内容の告知もなされていました。病院は観光地ではありません。子どもと家族及び関係者の不安を増大させたり危険にさらされることを助長することに繋がりかねず到底容認できるものではありません。
以上の理由により、上記の方の今後のご訪問は一切お受けすることはありませんが、この方に限らず、今後同じような目的でのご訪問は一切お受けいたしません。子どもと家族及び関係者の権利を守るのは我々の責務です。何卒、ご理解頂きますようお願い申しあげます。病院に関するご質問等がございましたら、フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPAN東京オフィス(friends@fwab.jp)宛にメールでご連絡を頂けましたら、可能な範囲で適切にお答えすることは可能です。但し、患者さんのプライバシーに関わる事項や円滑安全な病院運営に支障がある事項等につきましては、回答することはできませんのでご了承ください。
フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPAN
代表 赤尾 和美