フレンズJAPANブログ

お母さん達に役立つサービスについて2021.10.29

みなさんこんにちは。神田外語大学2年の上原礼です。今月も本ブログをご覧いただき、ありがとうございます。学生ブログ10月号は、「日本における授乳室や公共の場でのお母さん達に役立つサービス」について、皆さんにお伝えしたいと思います。

 

今年の8月からインターン活動をさせていただいた間、ラオスをはじめ海外の授乳や授乳室、また子育てを中心としたオンライントークイベントに2度参加させていただきました。私自身、これまでの学生生活でもほとんど授乳について触れる機会がなかったため、驚きや新しく知る事実が多かったです。そこで、実際に今私たちが暮らしている、日本の公共の場での授乳室の在り方や、子育てサービスに関する話題に興味が湧き、今回このブログを通して、私なりに考えたことについて書かせていただきます。

 

まず、実際に育児を経験した身近な存在として、私の母に当時の授乳室の状況について話を聞きました。今から約20年前の当時は、そもそも授乳室自体の数が非常に少なかったそうです。デパートなどに行っても各階に授乳室があるわけではなく、ベビー用品売り場などの赤ちゃん専用のものが置いてある場所の近くに行かなければ、なかなか辿り着けないことがほとんどだったようです。また、場所がない関係でベビーカーでそのままおむつ替えをする人、公園で授乳をするお母さんもいて、公共の場ではなかなか親子での安心したスペースの確保や時間を作ることが難しかったと聞きました。さらに、授乳する際に使うケープのようなものも当時はなかったため、人目を避けるために自分でストールを巻いて授乳するなど、場所に限らず赤ちゃんとお母さんに対するケアなどがあまり整っていない部分が多かったそうです。私自身、授乳室があることが「当たり前」だと思って過ごしてきたため、このような状況があったことに非常に驚きました。

 

インターン期間中、SNSで簡単に投稿をさせていただきましたが、現在、日本では全国の商業施設を中心に「mamaro(ママロ)」という個室タイプのベビーケアルームが展開されています。畳約一畳の広さで、赤ちゃんのおむつ替えや授乳はもちろん、設置されているモニターなどで一緒に連れて来た兄妹も飽きずに安心して過ごせる可動式ルームとなっています。個室タイプになっているため、人の目を気にせずに過ごせることはとても優しい空間ですし、お母さんに限らず、お父さん達も場所を選ばす子供のケアをできるのは大事な時間だと思いました。

 

また、最近私の地元の駅に「ベビカル」(下の写真)というものを発見しました。みなさん、どのようなものか分かりますか?実は、このベビカルは、名前にあるようにベビーカーの貸し出しを提供するサービスです。私の地元には小さなスペースに約3台のベビーカーが置いてあり、人が通りやすい改札近くに設置してありました。このサービスは1時間250円から利用でき、会員登録をすることで事前予約をしてスムーズに持ち出すことができる非常に使いやすいサービスになっています。利用場所にも特に制限がなく、日を跨いだ最大7日間の使用が可能なため「ベビーカーを使いたい」、となった時に自由に利用できるのはとても便利ですよね。ベビカルも、先ほど紹介したmamaroと同じく、貸し出し場所を全国に拡大しており、商業施設や飲食店などの貸し出し場所を募集しているそうです。

 

前述に記載したように、私の母が体験したような、授乳する場所の確保も難しかった時代から、誰でも利用できやすいサービスが増えているというのは大きな変化ですし、よりお母さん達に優しい場が増えている証拠だと思います。ですが、まだ完全に広がっているわけではないため、より具体的な支援や必要なケアについて向き合い続けることが必要だと思いました。

 

この他にも、インターン期間中に、フレンズJAPAN代表の赤尾和美さんが簡易組立式赤ちゃん休憩室「miruru(みるる)」を製造販売されている株式会社MISTRALの中野光城社長へインタビューをされ、そのお話を伺う機会もありました。「赤ちゃんへの安らぎの空間を作る」という点で、フレンズの活動との繋がりを感じましたし、これからの日本でも、さらにこのような取り組みが必要になっていくと思います。私たち学生自身も、今後、よりこのようなサービスや日本の授乳室の変化などにも目を向けながら過ごしていけたらと考えるようになりました。

 

このような授乳室などのベビーケアルームの拡大や、様々なサービスが広がることは、私たち学生などの若い世代にも、お母さんと赤ちゃんにとって安心できる場所を確保する大切さを知る一歩にもなりますし、また、不便さを抱えずに快適に過ごせるサービスについて理解を深めるきっかけにもなります。家を出た外出先で、赤ちゃんと過ごすお母さん達の不安は、私たちが思う以上にとても大きいはずです。だからこそ、社会全体を通じてお母さんと赤ちゃんが安心して過ごせる空間を増やしていくことは、とても意味のある大切なことだと改めて感じました。

 

今回のブログはここまでとなります。

私が興味を持ったテーマについて書かせていただきましたが、いかがだったでしょうか。
読んでくださった皆さん、また私と同じ学生の方がこのテーマについて興味を持っていただけたら幸いです。また、株式会社MISTRALの中野社長へのインタビューはフレンズの公式YouTube で配信されていますので、お時間ある方はぜひご視聴していただけたらうれしいです。

 

長くなりましたが、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
次回号もぜひ楽しみにお待ちください。

 

2021年10月 上原礼

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