外部医療従事者への医療教育/研修医の受入れ2021.09.14
ラオ・フレンズ小児病院(LFHC)では、院内スタッフだけではなく、ラオス国内の医療従事者、医学生・看護学生、病院の患者さんやその家族等を対象に、さまざまな教育活動を行っています。
8月は、スイスレッドクロスとの協同で、Chompet郡立病院のスタッフを対象とした3日間の研修を実施しました。
1日目のトピックは、新生児ケアについて。このセッションを担当したのは、LFHCのDorkeo医師、Ly医師とBounhome看護師です。出産、新生児ケア、異常分娩時の対応、CPR(心肺蘇生法)処置、酸素マスクの取り付け方、アドレナリンの投与と母乳育児など、様々なトピックについて指導を行いました。
次に、Ly医師とBounhome看護師から理論を伝え、技術を磨くために様々なケースを想定しながらの実習研修に進みました。様々なケースを想定しながら実習を行うことは、新生児蘇生に焦点をあてた研修、そして最終日の新生児に見られる危険な兆候について学ぶ研修に続けるためのとても良い機会となりました。
研修を受けたChompet 郡のスタッフは真剣に詳細なメモをとり、たくさんの質問をしていました。一日の終わりに自宅に帰るのではなく、もっと多くの実習研修を受けたいと思うまでになっていたそうです。嬉しいですね。この研修は今後も継続して実施される予定です。
より多くの経験を積み、新しい技術を学んでもらえるように定期的に研修医の受入れを行っています。最近LFHCにお迎えしたのは、TanoyさんとKhachanaさんです。
とても優秀なお二人。ビエンチャンにある国立大学での医学部学位取得の一環としてこれから数か月間LFHCスタッフと働き、経験を積んでいきます。二人ともラオス南部の出身で、これまでやってきたことに誇りを持ちつつ、より学ぶためにLFHCへとやってきました。
TanoyさんとKhanchanaさん、二人のモチベーションになっていることは、二人とも子供が大好きで、最高の医師になるという夢を持っていることです。これからの二人の成長がとても楽しみです!
LFHCは教育病院として、ラオスの医療レベルの底上げを図るため、外部医療施設の医療従事者や、医学生・看護学生等に医療教育を行っています。LFHCでの日々の医療教育で身につけた高度な知識や技術を、ラオス国内の医療従事者に広めています。
▼ラオ・フレンズ小児病院の教育活動▼